今朝、佐渡から帰りました。
今回は、今月末に行う「花の木コンサート」に向けて、
都内から観光を兼ねて足を運んでくれるお客さんの観光で使う車の段取りと、
佐渡で音響とサポートをしてくれる知人との打ち合わせを兼ねて行って来ました。
問題は、28日に観光する時の車だったんですが、
親父が、知り合いの所有する20数人乗りのマイクロバスを借りることで一件落着。
今回、「全国ソロモン会」の関係者が10人ほど来てくれるのですが、
以前事務局長さんから、
言い名づけの方がガダルカナル島で戦死されている佐渡のご婦人が、
数年前に慰霊巡拝に参加されたことを聞いていました。
言い名づけだった方を戦後50年以上も思い続け,
13年前に現地まで慰霊に行ったその想いには、
会の皆さんもそうなんですが、
男性としてそれだけ思い続けてくれる女性がいてくれることを考えると、
本当に自分自身も感動に尽きます。
事務局長さんから、今回もしそのご婦人と連絡が取れたら
コンサートにお誘いしてもらいたいという話になっていました。
佐渡に帰る直前に、お名前や連絡先などの情報をメールでもらったんですが、
数年前と聞いていたので、4,5年前の話かな?と思いきや、
事務局長さんが調べると、
H8年に慰霊巡拝に行かれているので13年前のこととわかりました。
今ご健在だとしても確実に80歳代。
もしかすると亡くなられている可能性もある年齢です。
メールでの苗字は、
本当に佐渡にこんな苗字あるの?というような変わった苗字で、
住所あたりの電話帳を調べてもその漢字の苗字は無し。
ところが、頂いたメールの苗字に読み仮名がふってあったので、
その読み仮名と同じ苗字と下の名前で調べると、
違った漢字で同じ読み仮名の苗字を発見!
下の名前はメールと同じ。
住所がメールの記載と違っていましたが電話番号は同じ。
ほぼ、間違いないだろうと思い電話をしました。
電話がつながり、
「『全国ソロモン会』の関係で電話をしたんですが、
以前、ソロモン諸島に慰霊巡拝に行かれた”SS”さんですか?」と尋ねると
「そうです!」と。
27日の【花の木コンサート】と『全国ソロモン会』の方が来られる話をして、
「親父に迎えに行ってもらうので、よろしければ是非コンサートにお越し下さい。」
と話すと、
「数年前に脳梗塞になって、以前のようには自由には動けないんですが、
車があるようでしたら是非参加したいです。」とうれしい返事が返りました。
住所が変わっていたのは、
脳梗塞で一人暮らしができなくなり、ご兄弟の家に身を寄せているからとのことでした。
ご自分の電話番号をそのまま残していたので連絡が取れたのでした。
自分の音楽活動を通して、
また、こういう出会いの場ができることを本当にうれしく思いました。
昨日、佐渡から帰る途中に親父と一緒に直接ご本人とお会いし、
27日当日、親父が迎えに来るという確認を改めてして来ました。
85歳ということでしたが思いの外お元気な感じで、
「『花の木』は有名なんで行ってみたいと思っても、
遠いのでなかなか行く機会がなかったので、
連れて行ってもらえると有難いです。」と本当喜んでくれました。
『全国ソロモン会』の方々とお会いして頂くことが、
俺自身にとってもとても楽しみになりました。
実は、自分が少し前に『全国ソロモン会』の方から”SS”さんのお話を聞いた時に、
13年前に、50年もの間戦死された言い名づけを想い続け、
ソロモン諸島まで慰霊に行かれたそんな愛情の深い素晴らしい女性がいたという事実に、
男性として感動と同時に、
同じ佐渡出身者として誇りに近い感覚も感じました。
そして、その後、ふと自分の作ったある歌が、
戦争で恋人やご主人を亡くされた女性の気持ちを表現した歌でもあり、
この”SS”さんで言えば、
戦死された言い名づけを思い続ける一途な想いに通じる歌だと気づきました。
その歌は【木蓮の花咲く頃】です。
女性の立場で歌など作ったことのない自分が、
何故、突然木蓮をテーマに女性の立場の歌を作ったのか、
実は、自分でも不思議でした。
歌を作る人間に限らず、どんな分野でも多かれ少なかれ経験があるとは思いますが、
歌を作る場合でも、意図的にと言うよりふと湧き上がってできあがる曲ってあるんです。
今回”SS”さんとの出会いを通して、
この出会いのために生まれた曲だったのでは?と強く感じました。
27日のコンサートでは、
”SS”さんのために【木蓮の花咲く頃】を唄いたいと思っています。
佐渡で直接”SS”さんとお会いして来たからだと思いますが、
今日、車の中でライブ音源の【木蓮の花咲く頃】を聞きながら
自分の歌ながら涙が溢れて来ました。
改めて歌詞と曲をアップします。
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【木蓮の花咲く頃】
詞・曲/YAMATO 2009
1:ふんわりと真っ白な 木蓮の花が
真綿を散りばめたように 空に咲いている
仄甘い花の香が 風に漂えば
あなたの面影が揺れて 愛しさ胸に溢れる
心に拭えない季節と 恋を抱きしめたまま
今年も同じように春が巡り来れば あなたを思い出す
木蓮の花咲く頃
2:おぼろげに霞んだ 十六夜の月を
見上げた木蓮の下で 遠い春の夜
仄甘い月の香に そっと包まれて
私の黒髪を撫でて あなたがくれた口づけ
あれからいくつもの季節と 恋を見送っただろう
今年も同じように春が巡り来れば あなたを思い出す
木蓮の花咲く頃
今年も同じように恋の儚さ抱いて 涙に脆くなる
木蓮の花咲く頃
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【木蓮の花咲く頃】:http://www.youtube.com/watch?v=IvxybEsmvUQ
追記:
そう言えば、いつも応援して頂いている佐渡佐和田【しまちゃん】http://pksp.jp/kiyokiyo55/
に顔を出したら、
マスター(元演歌歌手)が、羽茂祭りに行って薪能を観ようという展開になり、
何人か誘い合わせて行ってきました。
2年前には、「お笑い島」のデカメロンが司会をしていて、
俺もライブをやったんでした。
民家にお邪魔してご馳走になりながら営業して来ました。(笑)