『祖父まご会』で唄ってきました。

昨年、11月3日、
自分の伯父がシベリア抑留で亡くなっているため
千鳥ヶ淵での「シベリア抑留死亡者」の鎮魂慰霊祭に参加し、
その時にお会いした”佐波優子”さんから、
今回、ご案内を頂き、
『祖父たちの戦争体験をお聞きする孫の会』、
http://ameblo.jp/kodomo-egao/
略して『祖父まご会』に参加してゲストで唄って来ました。
遠藤尚次氏による「私のソ連強制収容所での出来事」という内容での講演で、
丁度、自分が来月7月22日~25日まで、
シベリア沿海地域に抑留死亡者の慰霊に行くタイミングもあり参加させて頂きました。
遠藤氏は、自分の亡くなった伯父と同じ85歳でした。
会は、35名くらいの参加者で、
その4分の1くらいが女性で、
思っていた以上に若い方が多いのに驚きました。

?

講話後、
佐波さんからご紹介頂き、3曲唄いました。

■ セットリスト

1:涙雨
http://www.youtube.com/watch?v=mEfA2PjHJ8c&feature=related
2:北斗星(南十字星)
3:男道

http://www.youtube.com/watch?v=7LHKxmRoVNo&feature=related

今回、シベリア抑留がテーマだったので、
【南十字星】を【北斗星】に替えて唄いました。
本来、【男道】は予定に入っていなかったのですが、
会場の雰囲気から最後は【男道】だなと感じ、
2番を”女道”に替えて唄いました。
懇親会に入ってから、
いろんな方から感動したとの声を頂きました。
若い方は、自衛官や予備自衛官の方もいたり、
やはり、皆さん戦史に問題意識を持っていたり、
日本の未来を憂えている方々なので、
こちらも気が引き締まる感じがしました。

自分は、恥ずかしながら、
3年前、偶然でしたが、
ジャーナリスト”笹幸恵”さんの遺骨収集のドキュメンタリー番組を見て
自分の中で大変な衝撃を受け、
その番組内で”笹”さんと同行していた
戦友・遺族の会『全国ソロモン会』に知人がいたことから【涙雨】をつくり、
『全国ソロモン会』に提供しました。
会の方々から大変感謝して頂き、
それがきっかけで、
『全国ソロモン会』主催のソロモン諸島への戦没者慰霊巡拝に同行して
【涙雨】を唄うことになりました。
とりわけ戦史などを掘り下げて学ぶほど関心持っていた人間ではなかったので
その出会いがなければ、
自分の音楽活動に今のような戦没者の慰霊と言う活動はなかったはずです。
たまたま見たドキュメンタリー番組がきっかけでしたが、
今思えば、戦没者の慰霊という活動は、
たまたまではなく、
自分が音楽を通してするべき使命かな?とも感じるようになりました。

元々、音楽活動を正式に始めた6年前、
それまで、10年あまり音楽から完全に離れていたのですが、
今の時代に溢れている音楽を聞きながら音楽の影響を考えたときに、
日本の若者がどんどん骨抜きになってしまうのではないか?
という危機感すら覚え、
同時に、日本の未来への不安を感じるようになっていました。
それくらい、薄っぺらな、内容のない歌が多いということを感じていたわけです。
そして、自分なりに社会にメッセージを発信するつもりで音楽活動を始めたわけですが、
自分で意図としたわけではなく、
自然な流れの中で、
この1年間で戦没者の慰霊というテーマも大きく入って来たわけです。

自分は、右でも左でもない、
極めてニュートラルな考え方の人間だと思っていますし、
歴史の真実というのは、極論を言えば、
その時代の当事者にしかわからないのかも知れないし、
ある局面に対して、
それぞれがそれぞれの正義を主張し、
考え方や見る方向、価値観が違えば異なった結論に至るでしょう。
今の自分の歴史認識レベルでは、
何が正しいのかわからないというのが正直なところです。
ただ、自虐的史観から
自分が生まれ生きている母国への愛国心を否定する教育は、
どう考えてもおかしいと思っています。
やはり、将来の日本を担う子供達には、
あくまでも国際平和の考えをベースに
自国への誇りを持って育って欲しいと思います。

今は、サッカーのW杯真っ只中ですが、
それぞれのチームが国旗を掲げ国家の威信をかけて戦い、
各国民が必死に応援し、結果に一喜一憂する。
ただ、自国チームを必死に応援するのと同時に、
同じように国家を背負い真摯に戦った相手チームにも同じように敬意を表する。
そのスポーツ精神が、
真の国際平和の感覚に近いのではないかと思います。

先の大戦中、多くの国民が、当時国家の執った政策の中で、
自らの意思ではどうしようもない運命を背負い、
純粋に国家を憂い、家族を思い、士気を奮い立たせ命を賭して戦地に赴いたその精神、
それは、戦争を肯定するものでは全くないですが、
国家の執った政策の方向性の是非を問う前に本当に尊い精神であり、
日本国民である以上は忘れてはならない史実だと感じています。
スポーツの精神に通じるように、
同じように、他国でも自らの母国を愛する愛国精神をもって
戦地に赴き戦った若者達がいたわけで、
そのことも、やはり忘れてはならないことでしょう。
あの世界大戦の只中では、
ある意味、全世界が時代に翻弄された犠牲者だったのではないかと思います。
平和とは、命の尊厳であり、
命の尊厳を重んじるからこそ遺骨収集や戦没者の慰霊という行為を止めてはならないし、
平和を希求するからこそ軽んじてはならないと思います。
それらが、日本国民の意識の中からどんどん消えていっているとするなら、
日本の将来への憂いに直結するものだと思えてきます。

帰宅途中、近所の100円ショップに入って聞こえてきた流行の歌、
平和と言えば平和で片付けられるかも知れませんが、
参加した会のテーマがテーマだっただけに、
何だか、余計に軽く空しく聴こえてきてしまいました。
まずは、気がついた人間が一歩踏み出して行動していくしかないんですよね。

最後、一緒に帰ってきた5人で別れ際に撮影。
自分の向かって左隣が講演をされた遠藤氏。
85歳の優しいおじいさんという感じですが、
今でもシベリアの遺骨収集に行かれているようです。


そう言えば、帰宅後、
持って行っていた3種類のCDを全部買って頂いた青年の方から
うれしいメールを頂きました。
確か、予備自衛官と言っていたと思いますが、
「久しぶりに太くて力強い歌声を聞きました。
歌で次の世代に伝えていけるから
英霊の方々も喜んでいると思います。
CDを買ったときに握手しましたが、
YAMATOさんのデカさに圧倒されてました。」
というような内容でした。

手も大きくはないし、体も大きくはないと思いますが、(笑)
デカく感じてくれたというのは何だかうれしいです。
メールありがとうございました!

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