お知らせ。

さて、11月3日文化の日正午〜、
毎年恒例となる千鳥ヶ淵墓苑での「東京ヤゴダ会主催」の
シベリア抑留犠牲者鎮魂慰霊祭が近づいて来ました。
母親の兄にあたる伯父が二人シベリア抑留を経験し、
長男の伯父は生還しましたが、
次男にあたる伯父が木の伐採作業中に倒れた木の下敷きになって亡くなっています。
足を怪我していて逃げ遅れたと聞いています。
それまで戦時中のことなど興味も関心も無かった自分が、
そのことにやっと意識を持ったのが10年前でした。
「全国ソロモン会」と言う南方の戦友遺族会のお誘いを受け、
2009年にガタルカナル島、ブーゲンビル島と開催された現地慰霊祭で、
提供した鎮魂歌「涙雨」を歌って欲しいと声をかけられたのがきっかけでした。
その経験から、
今まで全く無関心だったシベリアで亡くなっている伯父の慰霊に関心が芽生え、
とにかくシベリアへ慰霊に行きたいと言う強い思いから探し当てたのが
シベリア抑留を経験された皆さんで組織されていた「東京ヤゴダ会」でした。
すぐに連絡を取ると、毎年11月3日に慰霊祭をしているとのことで、
同年の慰霊祭に駆け込みで参列でき「涙雨」を奉納させて頂きました。
そして、その翌年2010年戦後65年と言う節目の年、
どうしてもシベリアへと言う思いに駆られ、
その思いを故杉村事務局長さんに伝えると、
何とかして慰霊墓参ツアー実現の為の最低人員を集めるからと集めてくれて、
伯父が亡くなった地域ではありませんでしたが、
ロシア沿海州の八ヶ所の慰霊碑を回って慰霊祭をして歌を奉納することができました。
その経験から帰国後鎮魂歌として改めて作ったのが
「貴方の眠る場所 ヤゴダの祈り」です。
ヤゴダと言うのは、シベリアの短い夏の間だけ山野に自生している赤い木の実で、
食べ物の無かった抑留者にとって、大変貴重だったことから、
亡くなった戦友たちへの鎮魂の祈りを「ヤゴダの祈り」と呼んでいるとのことでした。
お世話になった故杉村事務局長さん、
ご自身は80歳を越え、2ヶ月前に手術をしたばかりのお体でしたが、
身を呈しても戦友、遺族を思うその思いの方が勝っていることを
目の当たりにさせて頂き、
本当に感謝でした。
その思いは「全国ソロモン会」の故菊本事務局長さんからも
全く同じものを感じましたが、
どちらの会も当時の事務局長さん無くして
自分が今のように音楽で戦没者の鎮魂、慰霊に関わることは無かったと言えます。
「東京ヤゴダ会」でシベリア抑留を経験された皆さんは、
日本軍の将来のエリート幹部として教育を受けていた皆さんですが、
まだ戦地に赴く前の段階で抑留されているので、
実際の戦地での戦争経験者よりも年齢的に少し若かったのですが、
それでもこの2、3年で抑留経験者の参列はなくなってしまいました。
参列者の数は減っても、その思いを絶やさず引き継ごうと有志が中心となって、
慰霊祭は11月3日正午〜続けられています。
かつての大戦中に、
今日の平和の礎となっている日本のみならず
世界中で払われた未曾有の甚大なる命の犠牲。
平和とは一人ひとりの命の尊厳の上に築かれるものであるならば、
やはり世界が平和に向かう途上で犠牲になったその命に目を向け、
鎮魂、慰霊の思いを捧げるのは、
一人ひとりの心が真の平和を希求する上での出発点であると思います。
どんな大きな理想を掲げても、理想は大切だと思いますが、
まずは目の前の身近なところで実践できなければ偽りになってしまうと思います。
この鎮魂、慰霊への思いは、
政治、宗教、思想信条に関係なく平和へ向かう根幹をなすものだと思っています。
この尊い命の犠牲を無駄にしない為にも
世界の平和を実現していかないといけないと思いますし、
その土台は我々一人ひとであることを思うと、
まずは自分の心が平和でないといけないな…と、
そんなことを思いつつ長くなりましたが…。

「東京ヤゴダ会」の慰霊祭は、献花代として1000円受付でお支払い頂くと、
どなたでも参列できますので、
関心を持って頂ける方がいましたらお声掛け下さい。

◆11月3日正午〜(1時間弱)
シベリア抑留犠牲者鎮魂慰霊祭
「東京ヤゴダ会」主催 於:千鳥ヶ淵墓苑
献花代 1,000円

 

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