新曲【南十字星】の歌詞

昨年4月にガダルカナル島、7月にブーゲンビル島と、
2度に渡り戦没者の慰霊巡拝に同行させて頂き、
現地の慰霊祭で【涙雨】を唄って来ました。
その中で、皆さんの口から”南十字星”という単語が頻繁に出てきました。
主に南半球でしか見えない星座ですが、
戦時中、戦地に赴いた日本兵たちも、
夜になるときっと”南十字星”を見上げていたのでしょう。
だから、遺児の皆さんにとっては、
自分の父親もあの”南十字星”を見ていたのだと思うと
何か特別な想いが沸くのではないでしょうか。

でも、残念なことに、現地は雨の多い気候であるため、
一週間あまりの現地滞在でも、
夜にスコールになることが多く、
運が良くないと晴れた夜空を見ることは、なかなかできないようです。
そのため、これまで慰霊巡拝に行った方でも、
結局”南十字星”が見れずに帰られた方も多いようです。
4月のガダルカナル島では、残念ながら見れなかったのですが、
7月に行ったブーゲンビル島では、
1日だけ夜空が晴れて”南十字星”を見ることができました。
亡き”菊本”さんが、
「YAMATOさん、”南十字星”が見えるよ!運がいいよ!」
と興奮気味に呼んでくれて、
皆で暫し”南十字星”を見上げながら、
菊本さんが、「YAMATOさん、次は”南十字星”の曲を作って欲しいね。」
と言われ、
自分も4月のガダルカナル島で『南十字星の碑』という慰霊碑を見たこともあり、
「自分も作りたいと思っていたんですよ。」
という受け答えをしました。

元々、菊本さんは、
自分が、【涙雨】を提供したことや
菊本さんが作詞した【ソロモン戦友讃歌】に曲をつけたことに大変感謝してくれて、
現地で慰霊のために歌って欲しいということと、
現地に行ったらもっと良い曲ができるのではないかという思いから、
自分を慰霊巡拝に誘ってくれた背景があります。
結局、二度に渡る現地への慰霊巡拝の後、
すでに、【平和の鐘】、【ソロモンの花歌】ができていましたが、
曲ができる度に喜んでくれて会報誌で歌詞を紹介してくれていました。
【南十字星】という曲も作ろうとはしてみたのですが、
正直、なかなか歌詞が浮かんできませんでした。
ところが、二日前、【君に花篭を】ができた後に再度取り掛かったら、
すらすらと歌詞が出てきて仕上がりました。、
ただ、メロディーは歌詞を考えていた時に浮かんでいたメロディーとは、
最終的に違うものになりましたが、今日無事完成しました。
生前に聴いていただくことができず、本当に残念ですが、
菊本さんとの約束をやっと果たせた気分です。

ガダルカナル島には、
『南十字星の碑』という慰霊碑が建っていて、
そこにはこのように書かれていました。

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尊きいのち祖国に捧げて
第二中隊百三十六柱の魂
こ々に眠る
その苦しみ無念さを想へば
胸いたみ涙尽きず
されど兄等   願はくば
この地に留まりて永遠に
平和の礎となられかしと
われら南十字星に誓いて
これを守らん

平成十年八月

===============

『南十字星の碑』です。

何とか、この碑に刻まれた想いも歌詞に込められたらとできたものです。
菊本さんの生前にできていたらどんなに喜んでくれたか…。
曲ができる度に心から喜んでくれた表情が瞼に浮かんできます。
歌詞だけですが紹介します。


南十字星
詞・曲/YAMATO 2010

1:険しき時代の波間に散りし
尊く名もなき花たちよ
貴方の果て無き祈りの灯火
我らの胸深く灯らせたまえ

いつか貴方も見上げたのでしょう
ひときわ煌く南十字星

愛しい人に想いを馳せ
ソロモンの夜空彼方遠く

2:祖国の未来(あした)を憂いて散りし
気高く名もなき花たちよ
貴方の願いし平和の礎

我らの胸深く築かせたまえ

いつか貴方も見上げたのでしょう
涙で滲んだ南十字星
懐かしい故郷(くに)に想いを馳せ
ソロモンの夜空彼方遠く
ソロモンの夜空彼方遠く

2件のコメント

  • By 二歩ちゃん, 2010年2月28日 @ 11:57 PM

    YAMATO様

    こんばんは。”南十字星”を見上げながら母を、妻を、思いながら祖国に思いを馳せたであろう大叔父は、今もガナルカナルの土の中で眠っています。
    YAMATOさんの歌詞をささげます。ありがとう!!

  • By yamato, 2010年3月1日 @ 2:02 AM

    >二歩ちゃんさん、

    菊本さんとの約束を果たせた思いです。

    想いを感じ取って頂きうれしいです!

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