涙が溢れた…。

今、”鍵盤奏者HAYATO”君と平和をテーマにしたステージ企画を進めています。
9月12日には、”HAYATO”君が企画して、
自分の【涙雨】https://www.youtube.com/watch?v=J9RBY7lVpAA
のPVを制作して頂いた佐久間監督さんが、
YAMATOフルバンド編成の演奏を販売用DVDにするために撮影をします。
場所は、”HAYATO”君がイベントをする『キラリ☆ふじみ』で、
カメラをたくさんセッティングするのでお客さんの入場は無しなのですが、
見学したい方は無料で見学できるようです。
https://music.geocities.jp/pianokeyhayato/DREAM/fes912-2.html

さて、その選曲を決める中で、
”HAYATO”君から【誓い】を入れたいとの提案がありました。
【誓い】は、”HAYATO”君と制作した5曲入りの自主制作CD【誓い】のタイトル曲で、
ピアノだけの伴奏で収録しています。
実際、【誓い】は、自分が25歳の時に作った曲で、
自分なりにかなり深い愛の世界を唄っているつもりだったので、
どれだけのリスナーがこの曲に共感してもらえるかな?という思いはありました。
ところが、”HAYATO”君は、どうも以前から【誓い】が気に入っているようで、
自分としても、この歌の世界に共感してもらえる感性を持っていることがうれしかったのですが、
提案の理由として、
平和をテーマにして考えた時に、
【誓い】が、出撃する前の特攻隊員の心情に重なるのではないかというのです。
自分が考えてもいなかった言葉でした。
実は、偶然にも、
その直前に「YOU TUBE」で特攻隊のドキュメンタリー番組を見ていたばかりだったので、
すぐ【誓い】を聴いてみたんですが、
なるほど、自分の歌ながら特攻隊員の心情が伝わって来て涙が溢れてしまいました。
今まで、特攻隊員が親、妻、子供に宛てた手紙をいくつも読んだことがありますが、
特に、親、母親への思いと重なるのだと思います。
改めて、”HAYATO”君の感性に驚きました。
ちょっと違う個所と言えば、
自分が、「強く生きてゆこうと思えた…」と唄っているところを、
特攻隊員の立場では、死んでゆくことになりますが…。

愛するもののために命を懸けるというのは、
究極の愛の表現だと思うのですが、
現代の社会の中でも多くみられるのもやはり親子の関係でしょうか。
子供を救うために火事場の火の中に飛び込んだり、
子供の病気を治すために自分の体を提供したりがそういう世界でしょう。
今思うと、自分は、物心つくと、
何かあったら両親のために命を懸けれるかということを
よく自問自答する子供でしたね。

ただ、国家のために限らず、
より大きな目的のために命を懸けるということは、
もっと崇高な精神レベルだと思います。
個人主義から考えれば、
国家のために個人が犠牲になるなんてとんでもないということになると思いますが。
断っておきますが、自分は決して右翼ではありませんよ。(笑)
客観的にそう思えます。
平和ボケしていると言われている日本にいて
何の問題意識も持っていなければわからないかも知れませんが、
今も、世界各地では戦争、紛争の火種は尽きません。
今も、どこかの国では、
親が、子供が、兄弟が、隣人が戦争、紛争の犠牲になっています。
日本は、関係ないと思ってはいられないはずなんです。

戦争、紛争はそれぞれの正義のぶつかり合いですから、
万が一、有事があり、
日本が責められる脅威があった場合、我々はどうするのでしょうか?
ソ連崩壊によって、
ソ連を中心とする共産主義陣営とアメリカを中心とする民主主義陣営との冷戦が消滅し、
かつてのような共産主義国家が誕生する際に、
世界中で戦争での犠牲者を遥かに超える
何億とも言える大々的な粛清による犠牲者の心配は薄くなったにせよ、
いざ、戦争、紛争となれば、
多くの犠牲者が出るのは否定できないでしょう。
戦争の反省はよく問われるけど、
この共産主義革命での桁違いの犠牲者が出ていたことが
それほど問題にされないのが疑問なんですが…。

平和であることは、
一部の人間以外にとっては恒久の願いであり、
戦争、紛争がないことに越したことはないのですが、
でも、国家というレベルで考えた時に、
何をするかわからない危なっかしい国家もあります。
全世界から武器を無くするというのは理想ですが、
全世界各国が、用意ドン!で、
一斉にすべての武器を放棄というかたちにならなければ、
何処かの国が兵器をもっている限り実現しないでしょうね…。
兵器を持っている国の指導者の決定一つで、
兵器を持たない丸腰の国を攻めない保証は全くありませんから。
平和のために自分の国から兵器を無くしたいという理想はわかりますが、
兵器を持つ国がある以上、
そして、どんな国家権力者が国のかじ取りをするかわからないわけですから、
理想を掲げることは大切なことだとは思いますが、
現実を踏まえながら段階を得て理想に近づけていかないといけないでしょうね。

以前、「ミッション」という映画がありました。
植民地支配のため武器を持って攻めてくる敵に
武器を持って対抗するキリスト教宣教師と原住民以外に、
武器を持たずに無抵抗で向かっていく宣教師と原住民のシーンが思い出されます。
そういう崇高で勇気ある行動に敵が感動し、
自分たちが武器を持っている愚かさに気づき、
武器を放棄してくれれば良かったのですが、
残念がらその映画の中でもそうはなりませんでした。
歴史として、そういう事実が刻まれたというだけで、
それはそれで、平和への何かしらのメッセージになったとは言えるでしょう。
映画になって多くの人がそのメッセージを受けたわけですから。
ただ、現代の戦争は、
遥か歴史上の戦とは違い、国家の指導者は戦場に行きませんからね。
戦場で先陣をきって戦うなんてありえないし、
安全な場所にいて目的完遂の指示を出すだけです。
武器を持たず無抵抗でいる民衆に感動して…なんてありえないでしょう。
とにかく、戦争がないことを望むのは当然なのですが、
自国から一切の武器を無くそうという考えであれば、
もし万が一の有事の時には、
無抵抗でされるがままに命を捨てる覚悟ができていないといけないでしょうね。
または、そういうことは絶対にないという考えに基づくのか…。
それとも、日本の外交力を弱めるための意図的な狙いがあるのか…。
でも、普通に現実を考えた時には、
我々は、いざという時には自分の国家を守るという精神、
愛国心は持っていないとおかしいでしょうね。
そう考えると、自衛隊の方々は、
国家を守るという意識レベルの高い方が圧倒的に多い職業でしょうね。

話は飛びましたが、
特攻隊員は、何か上司に脅されて仕方なくだったような発言をする方もいますが、
中には、そういうケースもあったのかも知れません。
自分が見た「YOU TUBE」のドキュメンタリー番組では、
特攻機の性能が悪いものばかりで任務を果たそうとしたため、
死を覚悟して現場に向かった特攻隊員のうち、
現場まで行けず途中で戻ったり、
島などに不時着する隊員も多かったようで、
特攻での戦死者は実際の特攻隊員の半分くらいだったとのことです。
特攻機の故障で生還した元特攻隊員の方が、
特攻で亡くなった戦友と直前まで夢への未練を語ったことを話していましたが、
その方は、特攻を決意するにあたっては、迷いながらも、
国家のためでも決意できず、天皇陛下のためでもできない、
結局、家族を守るためにということで決意をしたと言っていました。
当然、特攻隊員の全員が、簡単に死を覚悟できたとは思えません。
ただ、これまで特攻隊員の家族、親、妻、子供に宛てた手紙などを読んだり、
また、これからいよいよ出撃という時の集合写真の晴れやかな表情を見たときに、
かなり崇高な境地で特攻を決意していることが伺えます。
本当に胸を打たれます。
ただ、一度特攻を決意してから生還した特攻隊員は、
上司より罵倒されたり、
目に触れられないように寮に入れられたりということもあったようで、
そういうことがあったのも真実でしょう。

何かにつけ、
先の大戦で日本は過ちを犯したという
意図的とも思われる反省を煽る自虐的史観が横行しがちですが、
確かに、戦争自体は決して肯定できるものではないし、
今後絶対起こしてはならないと思っていますが、
あの時代に生きていない我々は、
今となってはいろいろ言えますが、
果たして、自分が当時生きていたらどう関わったのだろうと思うと複雑な気持ちになります。
あの時代の様々な歴史的要因が重なって、
当時の指導者としては、
あくまでも正義の名のもとに戦争を選択したのでしょう。
当然、敗戦国としてはその正当性を訴えても通らないでしょうが、
ただ、だからと言って全て一切が否定されるべきものではなく、
戦争への道を選択した国家の政策の中で
逃れられない運命を背負い、
自らの国家を憂いて自らの命を賭した若者たちのその崇高な精神性、
それは、現代を生きる我々に大きなメッセージを残していると思います。
当時、戦った敵国側からも、
その勇敢さ、精神を賞賛する声があがることからも裏付けされるでしょう。
よく、日本の特攻隊が自爆テロの模範になっていると聞きますが、
特攻はあくまでも戦争という条件下で敵に対して行った行為であり、
自爆テロは、一般市民まで巻き込むというもので、
かたちだけを真似たとしても、明らかに性質を異にするものだと思います。
日常の中で、
その特攻隊員の精神を一時でも思い浮かべるならば、
こうして平和に過ごせる日常への感謝と、
また、何かを成すにあたって自分自身への士気を高めてくれる糧になる気がしてきます。
それによって、
せめて、特攻隊員として命を賭した方々の精神が我々の中で生き続けられ、
決して無駄死にでは無かったと言えると思うのです。
自殺者数が、世界的に見てトップの国家になっている日本。
経済的豊かさを得た反面、
失っている内面的なものが大きいことが反映されているのでしょう。
戦時中、国家のためにと命を賭した若者たちのことを考えたら、
命は無駄にできないと思うんですが、悲しい現実です。
皆さんも、自分なりに平和について考えて頂ければと思います。

※ 【誓い】は、「My Space」に音源をアップしてますので聴いてみてください。
https://www.myspace.com/yamato729?pl=hom&lo=sub&isl=1

【誓い】
詞・曲 YAMATO /1992

1:この身の愚かさに打ち砕かれた夜 あなたの愛の矢が心を突き抜けて
溢れ出る涙にこの想い託して あなたの心情(もと)に届けと祈った
命よりも愛が貴(おも)いと知ったとき 恐れるものが全て幻影(まぼろし)となり消えて
眠ってた鼓動が勇気を叩いて 強く生きてゆこうと思えた

だから愛し抜きます この命懸けて
愛し抜きます この命朽ちても 
この魂の限りに

2:優しく微笑むその瞳の奥に 止め処なく流れる涙のその理由(わけ)は
誰のためじゃなくこの僕のためだと 思えるほどに ああ…切なくて
あなたと結んだ掛け替えのないもの この愛の所縁(ゆかり)が僕の全てです
時空(とき)を越え永遠(とわ)に今誓いゆきます あなたに始まりあなたに終わると

だから愛し抜きます この命懸けて
愛し抜きます この命朽ちても 
この魂の限りに

だから愛し抜きます この命懸けて
愛し抜きます この命朽ちても 
この魂の限りに

【たまり】主催佐渡ツアーのご案内

7月いっぱいで五反田のお店を閉めて、
年明けから小田急線の百合ヶ丘で新たにお店を始めることになった【たまり】ですが、
8月11日~15日まで女将が佐渡ツアーを企画しています。
宿泊場所は、自分の実家のある岩谷口の「外海府ユース」です。
お盆の真っ只中ですが、
その前の10日までは、
毎年団体で宿泊している世田谷区の行政関係者ご一行が宿泊するため空きがなく、
自ずとその期間になってしまったようです。
自分も丁度帰省している最中です。
実家から400メートルくらいのところにある「外海府ユース」。
https://www.jyh.or.jp/yhguide/hokushinestu/sotokaif/index.html
近辺の夏景色はこんな感じです。
https://www.jalan.net/ou/oup2000/ouw2001.do?spotId=15219ca2060007445

世田谷区ご一行が来ているときも8日にライブ予定ですが、
【たまり】の佐渡ツアーの時は、13日にライブを予定しています。
お盆ということもあって、
ツアー定員にまだまだ余裕があるそうですので、
是非、是非、一緒に夏の佐渡を堪能しましょう~!

詳細は、【たまり】ホームページでご確認くださ~い!
5月に女将が佐渡に行って来たときの写真もあります。
https://event.tamari-sado.com/

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