最後の特攻隊員”北見武雄”氏の取材。
今回の佐渡ツアーの重要な目的だった佐渡高校の先輩にあたる
最後の特攻隊員”北見武雄”氏に関する取材は、
菩提寺の「正法寺」の住職さんが
”北見”氏につながりのある方をと色々調べてくれていたのですが、
佐渡にはすでに直接知っている健在な方がいるという情報は
ほとんどなくなってしまっているとのことでした。
ところが、間もなく93歳になられる佐渡で教師をされていた”中川衛”先生と言う方が、
”北見”氏を一番よく知っていると言う情報を得て、
住職さんが連絡をとると丁度翌日から短期入院をするけど、
今日なら大丈夫とのことで急遽取材に行かせて頂きました。
娘さんが住職さんの同級生と言うつながりでした。
お話を伺うと、ご自身は教師として兵役から外れていたのですが、
国家総動員法によって徴兵され、
乗っていた艦船が2度沈むと言う経験から生還された方でしたが、
実は、”北見”氏を直接知っているわけではなく、
最近佐渡市社会福祉協議会で地域が生んだ100名を取り上げ
紹介する本を編纂することになっている話があるらしく、
”中川衛”先生の教え子が関わっていることから
”北見武雄”氏がそのリストの中に入っているのかと確認したところ入っていないとのことで、
”北見武雄”と言う人物がいたことを
郷土の歴史の中に埋もれさせるわけにはいかないから追加するようにと、
ご自身が”北見”氏のプロフィールをまとめることになっているとのことでした。
偶然にも、自分と時を同じくして
”北見武雄”と言う人物に焦点を当てていた”中川”先生がいらしたわけで、
自分のように関心を持つ人間がいたことを本当に喜んでくれました。
”北見”氏の追悼のために作った歌があるので、
追って歌詞を送りますと伝えて帰って来ました。
1日ずれていたらできなかった取材でしたが、
「正法寺」の住職さんのご尽力もあって、
何か引き合わせられたようなご縁を頂いた取材でした。