笹幸恵さん主催の聴講会
去る17日土曜日、
同じ「全国ソロモン会」の理事をしているジャーナリスト”笹幸恵”さんが主催する
”Panda会”https://www.panda1945.net/の聴講会があり、
今回、タイミングがあったので初めて参加してきました。
講演テーマは、
「奇跡の生還~ガダルカナル島 一進一退の激戦を語る」 講師 山宮八州男先生
でした。
昨年、自分が慰霊巡拝に行って来たガダルカナル島に関する内容だったため、
地名なども知っているのでとても身近に感じながら聞きました。
生き残った者の使命として戦友の慰霊巡拝などの活動をされている方々からいつも感じるのは、
戦友への熱い思いと生あることへの感謝の気持ちのようなものなんですが、
やはり山宮氏からも同様に感じました。
何か、最近特に感じるようになって来たのですが、
日本人として臭いものに蓋をするではなく、
やはり歴史を学んでいくことは必要だなということです。
ただ、単に一遍通りの薄っぺらな平和、戦争反対論ではなく、
歴史を学び、真実を探りながら、
一人一人が深いところで平和というものを考えていくことから、
真の平和への一歩が始まるのではないかということです。
深く掘り下げてこそ、
平和の根底にある命の尊厳が重みを増してくるはずなんです。
そういう意味では、
現在の学校教育では、戦史などもさらっとしか触れませんから、
自分で調べ、考えるという行為が必要になってきますし、
一方的に与えられる情報を鵜呑みにするのではなく、
自分から情報を得て、自分の頭で考えるということがとても重要ですね。
”Panda会”では、「戦史検定」というものを考案して、
間もなく第一回戦史検定が行われるようです。
https://www.senshikentei.org/
ちなみに、この収益金で、
戦友の皆さんがどんどん少なくなっていく中、
朽ち果てて行っている国内外の慰霊碑の維持管理費に充当することを目的としているようです。
こういった戦没者の慰霊碑を後世がしっかり維持していくということ自体が、
また、重要な平和の礎の構築につながると思います。
聴講会後、会場での懇親会、そして2次会と参加者の皆さんと交流させて頂きましたが、
学研「歴史群像」の編集長さんがいたり、
とても良い刺激を受けた気がしました。
懇親会では、ギターを持って行って唄ってきましたが、
笹さんが、
「【ソロモン戦友讃歌】を唄っている時にOさんが号泣してましたよ。」
と言っていましたが、
戦史に関心を持っている方々には、
戦没者への並々ならぬ想いを持っている方が多いですね、本当…。
そう言えば、笹さん、間もなく新書を出版します。
『「白紙(しろがみ)召集」で散る――軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)
自分のシベリアへの出発の日なので、
7月22日の出版記念パーティーには残念ながら参加できませんが、
発売、楽しみにしていま~す!